注意欠陥・多動性障害 発達障害

注意欠陥・多動性症/注意欠陥・多動性障害

近年「発達障害」や「ADHD」という言葉が、新聞やニュース等のメディアで取り上げられる機会が増えましたが、それらについての詳しい知識を持っている人は未だ少ないかと思われます。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは、不注意・多動性・衝動性を主症状とした、先天的な障害です。この障害は20人に1人いる(児童期)と言われているので、自分自身の身の周りにも案外いるかもしれません。

注意欠陥・多動性障害について詳しく見てみましょう。

定義

1.「不注意(活動に集中できない・気が散りやすい・ものを無くしやすい・順序立てて物事に取り組めないなどの)」と「多動-衝動性(じっとしていられない・静かに遊べない・待つ事が苦手で他人の邪魔をしてしまうなど)」が同程度の年齢の発達水準に比べて頻繁に強く認められていること

2. 症状のいくつかは12歳以前より認められること

3. 2つ以上の状況において(家庭、学校、職場、その他の活動中など)障害となっていること

4. 発達に応じた対人関係や学業的・職業的な機能が障害となっていること

5. その症状が、統合失調症、または他の精神病性障害の経過中に起こるものではなく、他の精神疾患ではうまく説明されないこと

不注意(集中困難)

注意欠陥・多動性障害の不注意な面において、困る点について挙げていきます。

・当事者に興味・関心の低いもの(例えば勉強など)に対する集中力が著しく低い。
・ケアレスミスや忘れ物、なくし物が非常に多い。
・忘れっぽく、予定や約束をすぐ忘れる。
・気が散りやすく、何かに気を取られると用事を忘れてしまう。
・順序立てる事が苦手で、計画、整理整頓、片づけ、時間管理ができない。
・仕事や勉強などの課題が完遂せず、締切が守れない。
・課題を面倒くさがり、なかなか取りかかれない。先延ばし癖・後回し癖がある。

周囲からは「うっかりさん」と呼ばれることや、「ボーッとしている」という印象を持たれがちですが、本人に悪気はないのです。

多動性

多動性の困る点について挙げていきます。
・落ち着きがない
・活発に動き回る
・じっと座っていられない
・座っていても手足や体を動かす
・おしゃべりでうるさい
・走り回る
・高いところに上がりたがる

「活発な子だ」という個性に一見見られがちですが、実は注意欠如・多動性障害の衝動性が出ていた、ということもありうるのです。

衝動性

衝動性の困る点について上げていきます。
・順番が待てない
・相手が話し終える前に話し出す
・他人の話に口を挟む
・出しゃばる
・邪魔をする
・干渉する

ADHDの衝動性は時に他人に迷惑を被る可能性もあります。

二次障害

注意欠陥・多動性障害を抱える子は障害ゆえにうまくいかない時も多々あり、二次障害になってしまうこともあります。同じ注意欠陥・多動性障害の中でも、不注意優勢型の子と多動・衝動性優勢型の子では二次障害でも症状が異なる場合があります。

不注意優勢の子が起こしやすい二次障害

・不登校・登校拒否
・心身症・自律神経症
・鬱病・鬱症状

多動・衝動性優位型

・反抗挑戦性障害(ODD)
・非行(行為障害)・性非行
・攻撃的・破壊的、学校・家庭での暴力など

 

病因・病態

脳の構造的、機能的な発達の問題が成因と考えられています。前頭葉のドパミン系の機能不全などが言われています。

注意欠陥・多動性障害の人は定型発達の人に比べて生活する中で苦労する場面が多いかもしれませんが、本人が自分のいる環境を選ぶこと、そして周囲の人が障害に関しての理解を持ってくれることでグッと生きやすくなります。
障害に悲観的になりすぎず、特性に合わせた工夫をする事が大切です。

出典

DSMー5
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/556e7e5c83815011bdcf827c.html
日経メディカル
標準精神医学

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