発達障害ではない、知的障害も聴力の問題もない。
それでも言語の取得に障害があるように見える・・・。
実は、言語障害という発達障害があります。
調べてもほぼ出てこない、発達障害の1つ、言語障害についての基本情報です。
言語障害の定義(DSM-5から勝手に翻訳)
a永続する言語の習得及び言語の使用の難しさがある(喋る、書く、手話など)そして以下の障害による物
1少ないボキャブラリー
2限られた文法
3講話での障害
b言語がその年代での期待値より低く、コミュニケーション、社会参加、学業、職業などが限られてしまっている
c発達の早い段階で症状が始まっている
d聴覚などをはじめとした感覚の障害、運動機能障害、精神疾患や知的障害などによる物ではい
言語障害の症状
言葉の習得
文法やボキャブラリーに限りがあり、結果としてうまく文章を作ることができません。
ボキャブラリーは同年代の子供と比べて少なく、文章は短い傾向があります。特に過去形などでの間違いが多いです。
言葉の定義や類語、複数の意味の理解が遅れ、言葉遊びなどが同年代の子供と比べて少ないです、
言葉を話し始めるのが遅い傾向があります。
言葉の理解
言葉の理解は低く見られていることが多いです。子供によっては、隠喩などが理解できることもあります。
新しい言葉の記憶
新しい単語や文章を覚えるのに難しさがあります。長い指示に従ったり、電話番号や買い物リストを覚えること、発音を覚えることが苦手です。
影響
学習や仕事、コミュニケーション、社会交流などで障害が出ます。
参考文献
Diagnostic and statistical manual of mental disorders: DSM-5. (2013). Washington, DC: American Psychiatric Publishing