もっと知ろう 精神疾患

ストレス度合いが声でわかる!最先端の技術

 

本来は目で見ることができないストレス。

しかし、今そのストレスを目に見えるようにしよう!という取り組みが行われています。

それにより、自分の精神状態を把握したり、精神疾患に早く気がつくことができるようになるかもしれないのです。

この記事では、数ある方法のうちにフォーカスしていきます。

 

声でストレス状態を測定できる

 

なかなか目に見えないストレス。実は。私たちの体は私たちが知らないところでストレスに反応しているのです。

そして、その一つが声になります。

声を使ってストレス状態を把握しよう、というのは東京大学や防衛大学校などで、実際に行われている研究です。

そして、実用化にむけたアプリ開発なども行われています。

 

声と脳の関係

 

実は、ストレスは脳の大脳辺縁系と関連があります

そして、大脳辺縁系は神経と声帯につながっているのです。この神経との繋がりにより、声帯は感情の影響を受けやすくなっています。

結果、リラックスしていると、声帯が緩んで、声の周波数が下がる、ということがわかってきたのです。

 

声でストレスを測ることのメリット

 

声の周波数の変化は不随意反応と言われています。

不随意反応とは、自分の意思に関係なく起こることです。

つまり、ストレスを感じていたら、自分の意思に関係なく周波数に変化が出るのです。

 

現在のアンケート式のストレス測定だと、どうしても自分を客観的に見れなかったり、結果をある程度操作することが可能になっています。そのため、ストレスを正確に調べることができるのではないか、と期待されています。

 

正確性がとても高い

正確性を見るため精神健康調査(GHQ30)という、精神の状態を見るためのアンケートの結果と比べて見た調査があります。

その結果、ストレス評価の結果は、音声の周波数を用いたものと精神健康調査でほぼ変わらなかったのです。

音声認識の技術は、現在広く使われているストレス評価と同じくらい信用度が高いと言えるでしょう。

 

一方、不安や気分の変わり方、社会活動での障害は見られない、という報告もあります。

そのためどのようなストレスが声で測れるのか、詳しい研究が必要になってきます。

 

MIMOSYS

実際に、この声の周波数の変化と変動のパターンからストレスをチェックする技術が開発されています。これがMIMOSYSと呼ばれるものです。

MIMOSYSは現在、「音声こころ分析サービス」や「ララしあコネクト」というサービスに利用されています。

 

まとめ

目に見えないものだったストレスが目に見えるような技術が開発されています。

これにより、日常の精神状態の把握や、病気の早期発見が期待できるでしょう。

メンタルヘルスとは精神疾患だけを指すものではありません。誰もが精神的に健康な世界のための、大きな一歩なのではないでしょうか。

 

参考文献

MIMOSYS(ミモシス)|音声から病態を判別する技術|PST株式会社. (n.d.). Retrieved October 18, 2020, from https://medical-pst.com/products/mimosys/

山下 兼一,  樋口 祐美子, 佐竹 一恵, 音声こころ分析サービス 声で心の健康状態を手軽にチェック, 日立評論,100(4), 438-439

妻鳥 元太郎, 音声分析を用いたストレス評価および精神疾患スクリーニング技術の開発, 2012.

篠原 修二,  中村 光晃,  大宮 康宏, 高木 宏昌, 牛渡 ,  光吉 俊二,  徳野 慎一,音声による心の健康度測定の妥当性について,信学技報,  2015

 

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mido

NeBA MEDIAリーダー。慶應義塾大学総合政策学部1年。大学で認知心理学と視線処理を用いた、定量的な自閉症の診断を研究しています。ASD当事者。概日リズム障害、不登校なども経験済み。中高時代はカナダ・BC州に在住

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