もっと知ろう 双極性障害 精神疾患

天才やリーダーの病気? 双極性障害で想像力はあがるのか 

天才が精神疾患を持っていたり、発達障害だったというような話はよく聞きますよね。

 

精神疾患を持っているから天才なのか、天才だから精神疾患を持ったのか。

それとも精神疾患と才能には関係がないのか。

そもそも、精神疾患であるということは全てマイナスなのでしょうか。

 

精神疾患の一つ、双極性障害についての専門家の見解をわかりやすく簡単にまとめてみました。

過去の事例から、双極性障害に今苦しんでいるあなたにも生かせることがあるかもしれません。

 

 

双極性障害を持っている芸術家は多い

「双極性障害=天才」という考えは合っているのでしょうか。

大規模な調査は見つからなかったのですが、アイオワ大学のワークショップに招かれた作家などの創造力の高いとされる人を調査したところ、8割がなんらかの感情障害を持っていたと報告されています。双極性障害は4割とその中でも一番多かったようです。

 

双極性障害の特性自体は何かを成し遂げるのは難しい

しかし双極性障害という病気自体が何かを成し遂げたり、創造することに向いているわけではありません。

治療していない状態や治療がまだ成功していない場合、その症状によって様々な障害が現れるためです。

 

うつ状態と躁状態に分けて創造性との関連をご紹介します。

 

双極性障害のうつ状態と創造性

うつ状態の時、基本的に知的能力は下がってしまいます。また、何かをしたいという意欲が減ってしまったり、考える力が弱くなってしまったりします。

これにより、何か創造的な活動をすることは難しいと考えられます。

また、リーダーなど活動量の多い仕事も難しいと言えます。

 

双極背障害の躁状態と創造性

躁状態のときは様々なアイデアが浮かんできます。しかし、その発想はぶっ飛びすぎてしまっていたり(思考の奔逸)、まとまりがなかったりします。

鬱の反対?躁エピソードについて

 

 

なぜ天才やリーダーは精神疾患を持っていたのか

それでは、天才やリーダーと双極性障害に何も関わりがなかったのかというと、そういうわけではありません。

過去の偉人たちが精神疾患を持っていたことは説明できるとされています。

 

精神疾患を生かせる場面がある

 

これは、アメリカの精神科医:Nassir Ghaemiさんが考案した物なのですが、精神疾患(主に双極性障害)を持っている人の能力が生かされる場面があるというのです。

 

今までの仕事を続け現状を維持するとき、精神状態が安定したひとがリーダーになるべきだと言われています。

しかし、何か壁にぶち当たり何かを変えなくてはいけないときもありますよね。そんな時に双極性障害を持っているリーダーの方がうまくいくことがあると発表しました。

これは、状況によってリーダーに向く素質が真逆になるためです。

 

例として、北米戦争で北群を勝利に導いた双極性障害を持っている方が挙げられていました。今までの戦争の常識では考えられない戦略を行ったことで偉業を成し遂げたのです。

 

双極性障害になる前の元々の性格

次に、天才は性格的に双極性障害になりやすいとする説をご紹介します。この考え方では、創造家×双極性障害の病前性格(病気の前の性格)を2種類に分けています。

 

*筆者の勉強している分野とかなりずれるため、理解できてない部分があります。参考程度のご紹介です。(芸術の知識がありません泣)

 

循環気質

1社交的、善良、親切、温厚

2明朗、ユーミアがある、活発、激しやすい(躁)

3寡黙、平静、陰鬱、気が弱い(鬱)

 

親和型性格

活動的、勤勉、親切

気まぐれ、自律的、因習に囚われない、大まか、空想が豊富、向こうみず

 

これらの性格を持つ人は、元々同調的で社会に適応しています。しかし、壁に当たった時に躁うつ病のような面があらわれることがあるのです。

 

この、周りに同調しないというスケールと、躁状態のパワーとスピードが創造性の高さにつながるのではないかと考えられています。

 

病気で苦しんだ経験

双極性障害をはじめとする精神疾患では、症状が少し落ち着く時期があります。この時期は、元々の創造性は戻っていながら病気の苦しみや経験が生で残っています。

この病気の体験がリアルに描かれることが、創造力が高いと言われる所以なのではないかとも発表されています。

 

まとめ

双極性障害と創造やリーダー、天才といった内容をまとめました。

精神疾患には偏見も多いですが、こうした偏見が才能や大きなチャンスを逃してしまっているのかもしれません。

また、著名人が精神疾患を精神疾患を持っていると公表することは、同じ病気に苦しむ人への勇気を与えると言った効果もあります。

 

参考文献

内海健, 双極性障害と創造性, 臨床精神医学, 2017, Vol.46(3), pp.307-315

村井俊哉, 精神科 双極性障害と創造性やリーダーシップとの関連 【変化が求められる局面で常識を超えた力を発揮し, 偉業を達成することがある】, 日本医事新報, 2016, Issue 4833, pp.56-57

越野好文, 双極性障害の病跡学, 臨床精神医学, 2006, Vol.35(10), pp.1423-1426

福島章, 海外文献紹介「N.C.アンドリアセン 創造性と精神疾患」日本病跡学雑誌, 1988, Issue 36, pp.81-81

 

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mido

NeBA MEDIAリーダー。慶應義塾大学総合政策学部1年。大学で認知心理学と視線処理を用いた、定量的な自閉症の診断を研究しています。ASD当事者。概日リズム障害、不登校なども経験済み。中高時代はカナダ・BC州に在住

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