僕たち・私たちの声 発達障害 自閉症スペクトラム障害

不登校の体験談(自閉症スペクトラム症当事者・mido)

midoです。今日はわたしと不登校の話を。

 

わたしは中学生の時、不登校になりました。きっかけは担任の先生とのトラブル。「不登校の子をいじめた」と謝罪を強要されたことでした。

ほかの子たちは流せることが、わたしには流せませんでした。「先生も人間で自分を守るために動く」「大人は時に自分より頭が良くないことがある」そう言った単純なことがわからなかったのです。

「わたしがこうだから(おとなしそうで成績がいい)先生におしつけられた」「こんなに優しくしてたのに裏切られた」そう思うようになりました。

信頼してた、と思っていた人だったのでダメージは大きかったようです。

まず、何かに操られて動いてる感覚が現れ始めました。いつもの通り学校にいく。部活に行って、そのあとクラブに行く。そんな生活がどこか誰かに動かされていて、倒れるまでとまらないような感覚がしました。

 

 

二年生に上がる頃、朝起きられなくなりました。頑張って登校してもその人の声を聞くのが無理になりました。保健室にいる日が増えました。

この頃、家で勉強をしてテストだけ受けていました。学校に行かずとも取れる学年一位や今までくらいの点数。家でいいじゃん。効率いいし。本格的に学校に行く意味がわからなくなりました。

家での癇癪やパニックはひどく、1日一回は騒ぎ散らし、物をお母さんに向かって投げ、弟を殴り、お父さんにはがいじめにされる日々でした。

かと思えば、全く刺激に反応しなくなり人形のように泣いているお母さんを見ていたり。夜怖くて、1人で寝れなかったり。

自閉症スペクトラム障害という診断が下りたのはその頃でした。(実は、同じ病院に小学3年生あたりから通っており、プレイセラピーを受けてました。当時から自閉症スペクトラム障害だということを病院は把握していたみたいです。)

服薬して、ゆっくり休んで、少し落ち着いたわたしはそのまま転校をします。中2の夏休みの後頃です。

転校先は楽しかったのですが、「周りから浮いたらはめられる」とか「この人はどうわたしを裏切るんだろう」と言った被害感情がとても強い状態でした。

自分を押し殺し、無理やり友達を作り、誰とでも話して遊ぶ。その中で心の中は他人への恐怖がいっぱい。そんな状態が持つわけがないのです。

 

 

結局、中3に上がる頃、頻繁に倒れるようになり、朝起きられなくなりました。一年前と全く同じ状態に。

公立だったため、受験しないと高校進学はできない。成績は都内トップレベルはある。ただ内申がなくて勉強できる状態ではない。

そこで、わたしとわたしの家族が選んだのは、海外に行くこと。つまり、不登校留学でした。

 

 

 

不登校留学とは、不登校の子どもが海外の中学や高校に留学し、現地での卒業資格取得を目指すものです。

当事、英検三級のわたしが海外の高校を卒業するなんて誰も夢にも思わなかったでしょう。

不登校留学については後日詳しく書きますが、結論から言うと一年飛び級で現地校を卒業、慶應sfcへ進学しました。

カナダの「同じ」を強要しない文化、

そこであった様々なバックグラウンドを持った友達、

自分のことを受け入れてくれた大人、

のんびり自由な自然に溢れた環境

その全てが自分の居場所になったんだと思います。

現地の方々もわたしの特性を理解してくださり、登校を甘く見てくれたり、かなり自由にやらせてくれました。中学生から現地にいたこともあり、可愛がってもいただき、人への信頼も少しづつ取り戻していけました。

(ただめちゃかちゃトラブルを起こしまくってもう死ぬ!みたいになってるので、負の部分は不登校留学の話をする時にでも。)

自閉症スペクトラム障害をもつ子どもには「登校にこだわらない」ことが大切だと記事にしました。

 

 

わたしは、普通にこだわり、普通に進学を目指し、二度失敗しました。

留学、というのはたまたまわたしに合っていたことで、全員に合う選択ではありません。ただ、この環境がわたしの再登校の助けになったし、成長もできた、生きやすい場所でした。

不登校の子どもたちに合った環境が見つかるように。

「普通」にこだわらない考えが広まるように。

ASDと不登校について詳しく知りたい方はこちら



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mido

NeBA MEDIAリーダー。慶應義塾大学総合政策学部1年。大学で認知心理学と視線処理を用いた、定量的な自閉症の診断を研究しています。ASD当事者。概日リズム障害、不登校なども経験済み。中高時代はカナダ・BC州に在住

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