僕たち・私たちの声

NPO法人でボランティアした時の話:居場所のない子供達

私は障害を持つ子や親から虐待を受けている子、不登校の子などの「生きづらさを感じる」子の居場所を作るというボランティアに参加していた。
団体の代表をしているのは昨年まで早稲田大学院の博士課程にいた男性だった。有名大学院の博士課程にいるような人がなぜNPO法人でボランティア活動を始めたのか?彼は卒業後は元々大学教授になる、または研究者一筋でやっていく自身の未来を思い描いていたそうだ。

しかし法学の勉強をしている中で恵まれない子がいることを知り、実際にそういう子達に関わる活動を始めて「自分がいなくなったらこの子たちには誰も(支援してくれる人が)いない」と感じ、団体を自ら立ち上げ活動を始めたという。

 

 

その話を聞いて彼は徳の高い人だなと感じた。

彼から始めに聞いたエピソードで印象に残ったのは、中学生の女の子の話だ。

高校生になったらバイトがしたいという彼女に、貰ったお金を何に使うのかと聞いたところ「(自分の)墓石を買いたい」と話したという。この言葉から彼女は希死念慮がある事がわかったが、彼女の家の家庭環境は劣悪で「家でゴキブリを飼っている」と最初話していたそうだ。

どんな女の子なんだろうと少し緊張しながら会いにいくと、至って普通の明るい子だった。

元々は人に対して心を閉ざしていたが、ボランティア活動を通して他の子と交流するうち段々元気になっていったという。

 

 

同じ場にいた中学生の女の子で、独特なファッションをしていた子がいた。いわゆる「夢可愛い」と言われるような、原宿にいるような可愛いものが大好きな女の子なのだが、彼女は多重人格障害だった。

彼女には6人の人格が存在していて、気が緩むと赤ちゃんのような話口調になってしまうそう。

この障害は辛い思い出から自分を切り離そうとする際に生じるものだそうで、彼女も壮絶な苦労をしたのだと考えると胸が痛くなった。

 

 

他にも心に傷を抱えている子は何人もいたがみんなの主な共通点は家庭環境の悪さ、親との関係が良くないということだった。

中学二年生の女の子で「母親とは縁を切った」と言っていた子がいた。

経済的な支援は親から受けているようだが、いわゆる「絆」と呼ばれるような精神的なつながりは薄いように感じられた。

他にも兄弟が人を連れ込むせいで家に自分の居場所がない、といった子もいた。

このNPO法人ではお金を子供達や子供達の家庭からもらっていないにも関わらず、子供達の進路相談や家庭崩壊の改善にも取り組んでいた。このボランティアは様々な面の支援から、子供達の心の拠り所になっていたのだ。

 

 

ボランティア活動を通して、様々な事情を抱え苦労している子が沢山いる事がわかった。

だが沢山と言っても自分が見たのはほんのごく一部に過ぎない。自分自身もNPO法人でボランティア活動を始めた彼のように「誰かを救いたい」という純粋な気持ちで、より広くの苦しんでいる子供たちと今後関わっていければと思う。

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