もっと知ろう 精神疾患

子どものリストカットに気がついた時、自傷へ家族は何ができるのか

若者の10人に1人が経験しているというリストカット。

それはもしかしたら、自分の家族や、友達や、生徒さんや、知り合いにも関係があることなのかもしれません。

そしてその行動の裏には、周りに伝えがたい感情や助けを求める精神状態が隠れていることがあるのです。

 

リストカットなどの自傷を見つけたらどうしたら良いのか、何ができるのかを今回は家族(子供)に絞ってみていきます。

 

リストカットについてはこちらも参照してください。

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リストカットをしているところを見つけたら

自分の家族がリストカットをしている場面や跡を見つけたら驚くことが多いと思います。とても心配したり、怒ってしまうこともあるでしょう。自分のせいなのか、と親が思ってしまうことは珍しくありません。

 

自傷を見つけてしまった時の対応としては以下のものがあります。もちろんこれは全員に最善となるわけではありません。少しでも違和感を感じたら専門家に相談しましょう。

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自傷している人を追い詰めない

 

まず、自傷をしている人は見えないどこかで苦しんでいることを頭の中に入れておきましょう。

  • 見て見ぬ振りをする
  • 本人を責める
  • 自分を責める
  • 怒る

と言った行為はまずは控えるようにしましょう。本人を刺激してしまったり、自傷していることをさらに隠すようになってしまうことがあります。リストカットの場合、見えないお腹や太ももなどの部位にエスカレートしたりすることもあります。

 

なぜそうしてしまったのかを聞く

 

これが、すごく難しいところだと思います。

何か苦しいことがないのか、困っていることがないのかを話してみるのはとても大切なことなのです。

しかし、本人が話したがらなかったり、どう受け答えて良いのかわからないこともあるでしょう。

最初は以下のポイントを気をつけましょう。

  • 最初っから否定しない。肯定的に評価できるところは評価する
  • 本人が言いたくなければ無理に聞かない

 

リストカットを理解する努力をする

リストカットは、当事者以外理解するのが難しいものです。しかし、正しい知識を持つこと、少しでも理解するように努力することは本人に歩み寄る上で大切になっています。

リストカットに関してのほんや当事者の体験談、セミナーなどもあるので調べてみると良いでしょう。

 

リストカットへ家族ができる対象方法

とは言え、自傷行為は家族だけで解決させるのが難しい問題です。いつも一緒にいる家族だから言いにくいこと、思春期の子供特有の親を避けたい気持ちなどがあります。

 

そこで、外部の力を借りることが大切になってきます。ここでは、家族・本人の両方ができることをいくつかご紹介していきます。

 

専門家に家族が相談する

 

リストカットをはじめとする自傷行為には、複雑な精神状態にあることがあります。そのため、専門家に頼るのも一つの手です。

 

病院だけでなく、精神保健福祉センターに相談してみることができます。

ここでは、各都道府県で心の問題について対処している公共機関なので、家族でも相談することができます。

 

専門家に本人が相談する

 

自傷行為を行ってしまう人は、自分の気持ちを外に伝えることができない状態にあることが多いです。

そのため、自分の気持ちを話せる学校カウンセラーや保健室などは最適な場所だと言えます。

気軽に立ち寄りやすく、専門的なカウンセリングを受けられるからです。カウンセラーなどに定期的に会うようにしてみると、ストレスが軽減することがあります。

 

本人の治療を行う

 

リストカットを行うこと自体は病気ではありません。しかし、自傷行為が病気の前兆の可能性はあるのです。特に気をつけなくてはいけないのは以下の3つの状態です。

 

・リストカット以外にも危険な自傷が増えた(過食・嘔吐・アルコール依存・薬物依存など)

・自殺未遂をした

・リストカットの記憶がない→解離状態の可能性がある

 

これらの状態では、精神科などの医療機関で支援をしてもらうことが最善の可能性があります。治療も、通院、服薬、入院など様々ですので、まずは精神科に相談してみることも大切です。

 

同じような経験を持つ家族と会う

 

精神疾患の当事者や家族が交流できる団体は数多くあります。診断された病名の団体や、自傷について悩んでいる人の会に参加することで一人で支える側も抱え込むことが少なくなります。

 

まとめ

自傷を初めてみたら誰でも驚くと思います。特に自分の家族や身近な人だとショックを受けることもあるでしょう。しかし、適切な対応をしていくことで、リストカットや本人の悩みは必ず軽くなっていきます。まずは、相談すること。自傷の当事者と周りが少しでも生きやすくなりますように。

 

参考文献

松本俊彦. 自傷・自殺のことがわかる本. 講談社.

松本俊彦, 【子どもの自殺をめぐって】 子どもの自殺と自傷行為 56(2), 159-167, 2015.

『リストカット』に悩んでいるご家族の方へ. (n.d.). Retrieved October 10, 2020, from https://www.shinjuku-stress.com/partner/wristcut/

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mido

NeBA MEDIAリーダー。慶應義塾大学総合政策学部1年。大学で認知心理学と視線処理を用いた、定量的な自閉症の診断を研究しています。ASD当事者。概日リズム障害、不登校なども経験済み。中高時代はカナダ・BC州に在住

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